2008/02/07

    継続は力なり,数は力なり (HANDS-FDF)

先週末にHANDS-FDF2007の最終回を終え,うちの後期研修医より一足先に13名の修了生を出した.多くの修了生やadvisory boardの助けあってのことである.

修了生

informalはプログラムへのフィードバックは既にもらったが(改善の余地はまだまだある),これから近日中にformalなフィードバックをもらい来年への構想の種にする.
毎年年4回も沢山の人を動かして,お金と資源を動かして,大変は大変なのだが,最終回のセッションや発現,課題の内容を見るとフェロー達の成長がはっきりとわかる.(なかなか個別に全部フィードバックできないが,殆ど感心するばかり)
最終回ではいつも「教育カリキュラムの評価」のセッションで,何をどのように測定するか(アウトカムをどう設定するか)についてフェローと議論をする.詳細は置いておいて,一つのアウトカムがここにある.

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日本家庭医療学会
第3回 若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー
2008年2月9日(土)13時~2月10日(日)13時
http://jafm.org/wakate/touki03/index.html
の講師として多くのHANDS修了生が関わっています.


8つのワークショップ中5つ+閉会講演
講師(指導医を除く)24名中10名
指導医1名(岡田以外)
がHANDS修了生
私も指導医として関わっております.
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その他の実績

すごい貢献ではないか.どのようにセッションの内容と担当が決定されたかはわからないが,
希望者先着順であれば HANDS関係者にmotivationの高い人もしくはボランティア精神の強い人が多い
依頼,もしくは選抜であれば,彼らの何らが講師としてのクオリティとして評価されたということ
として良いのではないか.

勿論HANDSの参加者はそもそも,というselection biasを用いての反論も可能である.

前回のentryでも書いたように,自分がこだわるのは,本当にHANDSの効果か,ということより,世の中が変わればそれでよい,つまり研究の視点(新事実の発見 discovory)というより質向上の立場.(application/practice/teaching)

気がついたら5年間日本でFDをやってきたことになる.そして37名が優秀な指導医になる家庭をサポートしたことになる.継続は力なり,数は力なり.
数はまだまだではあるが,「どんな小さな前進であってもいいから,休憩してもいいから絶対に後退しない」のモットーで指導医養成も家庭医の養成も,家庭医療の実践や普及もやってきた.(多少家庭医の養成は迷走中の感はあるが)そうしたら少し一緒に歩いてくれる人が出てきた.飴の一滴一滴が集まってせせらぎに,せせらぎが集まって小川にそうすればいつか大河になる.人間の一生では間に合わないかもしれないけれど,いつかそうなる.そんな根拠のない楽観主義でいられるからずっとやっていける.

なるようになる.なるようにしかならない.出来ることしかできない.

継続は力なり,数は力なり.
「どんな小さな前進であってもいいから,休憩してもいいから絶対に後退しない」
意外に頑固なんです.

1 コメント:

松井善典 さんのコメント...

曹源一滴水ですね。

先生か、HCFMのK先生でプロフェッショナルを製作したら上質の番組になりそうだと思いました。

いつかHANDSに参加できるときを楽しみにしております。