今日、明日は館山(南房総)で最も大きな祭礼「やわたんまち」(この辺りでは祭りの事を「まっち」または「まち」といいます。関東三大八幡神社である館山の八幡(やはた)神社でおこなわれるので、やわたんまち。無形文化財指定)なので、午後の外来は閑古鳥です。(たまになら、閑古鳥もok)海のそばの土地なので、祭りは漁師気質の荒いものが多いですが、やわたんまちでも最大の見所では八幡神社の長い長い参道を各町の山車を全速力で引っ張って、その突き当たりにある本堂のぎりぎりのところで止める、という「チキンレース」を5回(各町の分)やります。明日の午後です。
今年は大型連休と重なっていますので人手がすごい事になるのではと思います。
やわたんまち
http://yawata.bakufu.org/
ビデオはたくさんyoutubeでみられます
やわたんまちのビデオ
そして急遽話題になった鳩山首相。ゆかりの土地が館山にあります。(個人的に宿泊した事もあります)
館山の別荘跡 旅館「鳩山荘」 一躍脚光
鳩山総理きょう誕生「友愛プラン」も打ち出す
9月15日 房日新聞
人々が愛着を持つ土地は間違いなく「個性」があります。その個性は歴史が伴う事が多いです(そうでない場合もありますが)。
そして、館山は間違いなく「個性」を持った土地です。
関連エントリー
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館山について2題(やわたんまち、鳩山荘)
2009/09/16
たまごクラブ10月号 掲載(取材を受けました)
働かせて頂いている亀田ファミリークリニック館山が先日 妊娠から出産までを応援する雑誌、「たまごクラブ」から取材を受けました。
毎月特定の地域に限定してその地域の妊婦さんを応援するスポットや情報(医療機関だけでなく、安産の神社や、妊婦限定プランの用意されたお店やテーマパーク、ホテルなども含めて)を紹介する連載
地域限定 たまご通信
において、10月号が千葉房総特集、という事でその中で、「注目ホスピタル」として妊婦健診もできて小児も診る事のできる医師(もちろんそれ以外も)である、母子サポーターとしての家庭医のいる医療機関として紹介されました。
もちろんどの領域においても理解ありしかも実力のある各分野の専門医の強力なバックアップがあって成り立つ我々幅広く診る専門医ですが、助産師が産婦人科医のバックアップを得て助産師外来が成立するように、我々家庭医と産婦人科医とでも十分に成立します。海外においてはそのようなモデルが実際に長年にわたって運用されています。
そして南房総館山では、母体の三次医療機関の産婦人科の全面的バックアップはもとより、市内の開業の産婦人科の先生方からも多大なるご理解と支援を頂いています。
妊婦健診と小児の診療の両方できる医師(家庭医)にかかる事の多くのメリットの中からひとつだけ挙げるとするとその簡便性と継続性です。
かなり前から「プレネイタルビジット」と呼ばれる受診が推奨されています。これは、予定日が近くなったら赤ちゃんを診てもらう予定の子供を診る医師の所にいって、ある程度の不安と手間を解消しておきましょう、という事です。
解消になる理由は
特に初めての子供の場合は生まれてばたばたする時期に小児を診る医師がどこにいるか探して、予約を必要に応じて取って、どんな医者かな、という想像と「怖い先生だったらどうしよう」という心配をして、妊娠と出産の経緯をはじめから話して(新生児を診る医師にとっては妊娠と出産の経緯を詳しく聞く事は重要な情報です。ですが、どれほどの産婦人科医から新生児の主治医に妊娠と出産の経緯の紹介状が書かれているでしょうか)それから、いろいろな不安や心配事をようやく話ができる
ということを、出産後慌ててやるよりも、出産前にやってしまえば少し慌てずに済むでしょう、ということです。これはその通りですが、
妊婦健診をしてくれた医師がそのままずっと子供も(もちろん産後のお母さんも)一緒に診てもらえるとしたら
上記で挙げた障壁は、
赤ちゃんを診てもらう医師を探さなくてよい(妊婦健診をしてくれた医師がそのまま診てくれる)
その医院の場所を探さなくてよい(妊婦健診をしたところで診てもらえる)
もう十数回妊婦健診にかかっている医師なので「どんな先生だろう」と心配しなくてよい
妊娠と出産の経緯を詳しく話す必要もない(その医師が診たのだし、そこにカルテもある)
産褥の健診と1ヶ月健診を別々の場所へ行く手間もない
ということによって、
産後の最初からよそよそしい挨拶や、詳しい問診を省略して「おかえりなさい、どうでしたか」から始められるという利点があります。
医師にとっても初めての赤ちゃんとお母さんに会うのは少し緊張し、ストレスもかかりますし、先に書いたように、お母さんの質問や不安に答える前にたくさんの情報を聞き出す必要があるのですが、妊婦健診から診せてもらっている事で、我々にとっても、多くの手間を省略して、すぐにお母さんのサポートに取りかかる事ができるという利点があります。
そもそも、わざわざプレネイタルビジットが必要と知らなくても、知ってたとしてもわざわざそのために努力する必要もなく、
妊婦健診に通う事そのものがプレネイタルビジットとして成立している
ということなのです。
15日発売なので、まだ本文は載せられませんが、表紙をのせておきます。月刊誌なのですぐになくなります。みんな本屋へ急げ!
これまでの妊婦健診の実績はこちらから
9/18/09追記
以下のようなPOP広告を近隣の本屋さんのたまごクラブが並んでいるところに置かせて頂きました。
うちのスタッフが作ってくれました。感謝!
POP広告
10/22/09追記
実際の原稿のスキャンです。
公開時期と方法については出版社の許可を得ています。
たまごクラブ10月号(2009)鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 掲載(取材を受けました)
2009/09/15
2009年 プライマリ・ケア関連学術集会連合学術会議 京都. 2009年8月21日-23日(今年も学会賞頂きました)
怒濤の8月が終わりその残務処理をしていたらあっという間に9月も半分。
残務処理は何も生まないようですが、fidelityを上げるために必要な作業です。
「僕の前に道はない。僕の後に道はできる。」
いい加減に歩いたら消えてしまうかもしれない足跡をしっかり付けて、できた道を明確にする作業です。
共同発表者全員の了承が得られたものだけWEBにアップしてあります(後半にリンクを張ってあります)。今回、
2009年 プライマリ・ケア関連学術集会連合学術会議 京都
で行った発表、WSは4件。
そのすべてが僕の力だけではなし得なかった事です。主役は共同発表者の人たちです。僕はアイデアとアドバイスをできる限り提供して、よりよいものに、その人のポテンシャルが最大限に引き出せるようにする仕事です。
*若林 秀隆 、喜瀬 守人, 岡田唯男. 学会賞候補演題(口演)「FMCD-1 家庭医はリハビリテーションにおいてどのような臨床能力を必要と考えているか」 (学会賞受賞)
http://www.scribd.com/doc/19730168/2009-
*本山哲也、清水幸子、鈴木真、岡田唯男. 学会賞候補演題(口演)「FMCD-3 家庭医による妊婦ケア – 日本の家庭医はどこまでできるのか? - 」
http://www.scribd.com/doc/19730171/FMCD3-2009-
*大石愛、関根龍一、岡田唯男、林章敏、長美鈴、岡崎正典、櫻井宏樹. ポスター 「PS05-2 家庭医が遺族ケアとしての外来継続を行った一例~家庭医が提供できるグリーフケアの可能性について」
*伊藤彰洋、岡田唯男. ポスター 「PS23-2 後期専門研修プログラムにおいて侵襲的手技を行うにあたり、指導医による直接観察による評価と指導の機会を増やし、患者への安全性を向上させるシステム作りの試み」
http://www.scribd.com/doc/19730172/-2009PC-
*WS: ジェネラリストのための総合的な学習の時間~前立腺がんのPSAスクリーニングを題材に~ (委託ワークショップ. 伊藤彰洋 小宮山学 池尻好聰 栗原大輔 寺内勇 平洋 家研也 竹内治氏と)
幸い、昨年の、
日本家庭医療学会 学会賞 受賞!
に続き、今年も学会賞を頂く事ができました。
研究はチームの成果なのに、賞状は主発表者の名前しかないのは納得いきませんが。
ついでに、自分の経歴もupdate.
学術活動
http://mywiki.jp/familydoc/Multifaceted+Tadao+Okada/%8Aw%8Fp%8A%88%93%AE/
論文・執筆活動
http://mywiki.jp/familydoc/Multifaceted+Tadao+Okada/%98_%95%B6%81A%8E%B7%95M%8A%88%93%AE/
学会そのものは合同学会としてはこれが最後で、来年からは日本プライマリ・ケア連合学会として合併をして、その学術集会として再始動、我々の業界では歴史的な出来事が続いています。
出来事の価値やその意味付けは後になってみるまでわかりません。ただいえるのは「勝者が記したものが歴史」ということ。これまでは。
これからもしばらくは混乱が続きますが、地面が固まるための雨と前向きにとらえましょう。
学会賞候補演題(口演)「家庭医はリハビリテーションにおいてどのような臨床能力を必要と考えているか:質的研究」2009年 プライマリ・ケア関連学術集会連合学術会議 京都. (学会賞受賞)
学会賞候補演題(口演)「FMCD-3 家庭医による妊婦ケア – 日本の家庭医はどこまでできるのか? - 」2009年 プライマリ・ケア関連学術集会連合学術会議 京都.
ポスター 「PS23-2 後期専門研修プログラムにおいて侵襲的手技を行うにあたり、指導医による直接観察による評価と指導の機会を増やし、患者への安全性を向上させるシステム作りの試み」2009年 プライマリ・ケア関連...