IT環境の変化、Web 2.0時代への突入、学問的価値とは何か、講演, ワークショップ活動で、講演の録画しても良いか尋ねられる、今まであちこちのWSで配付された自分の作成した資料が、自分の名前が引用されることなしに別の勉強会の資料に使用される、などさまざまな経験のなかで、
1.自分の仕事ができるだけ多くの人に利用されること、多くの人の役に立つこと
2. 自分の仕事が世間に認められること、認知されること
は、ほおっておくと、必ずしも両立しない事に気づいた。自分は最終的に1.が達成されれば、無冠出会ってもいいと思っているが、両立させられるならしたい。
このようなことは当然世界中の人たちが考えていることで、
その仕組みをととのえることで、1.2.の両立を目指すインフラを提供するのが
creative commonsである。
http://www.creativecommons.jp/
私がscribdおよびdocumeで公開したEBM worksheetを参照して欲しい。
http://z.la/jmwzb
http://docune.jp/doc/490
共に、
というマークが付けられている。
この意味は
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.1/jp/
に説明されているが、creative commonsで定義されたライセンスに関する種類は以下の通りである。
(scribd, docume, creative commondsより引用)
そしてそれぞれのマークの意味は
表示 Attribution :作者を明示しなければならない
非営利 Non-commercial:営利目的には使用できない
継承 Share Alike:利用したら同じ条件でライセンスをつけなければならない
改変禁止 No Derivatives:改変をしてはならない
である。
自分の基本的スタンスは、
表示-非営利-継承 Attribution Non-commercial Share Alike |
でいこうと考えている。
なぜなら、
他の人はどうか分からないが、自分の作品で本当の意味でのoriginalと呼べるものはほとんどなく、すべて、それまでの先人の仕事や、いろいろな人とのやり取りの中で生まれたものであり、それらのinputなしにはできなかったと思われる。
であるから、自分の仕事もそのように、他の人に刺激を与えることで、自分の想像しないようなproductが出てくるきっかけとなりうること
を期待して、できるだけ広くの人に、自由に改変する自由を提供し(自分がそうされた、そうしたように)、提供した側も、された側も、予期しないようなすごい仕事が生まれることを期待するからで(改変禁止/no Derivativesはつけない)、そのためには、
自分の仕事に刺激を受けて他の人が作成した作品も、同じ信念によって、他の人に同様の条件で提供されることを義務づける必要がある(継承 Share Alike)
ただ、その大きな流れ、協働作業に自分は小さな一滴を貢献したことは、引用として残して欲しい(
表示 Attribution)
ということである。
最近以下の2冊に大きな、大きな影響を受けこんな考えになっている。
真の学究活動 scholaristic workとは何かについては、改めてまとめたいと思っています。
http://z.la/6ouwh
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- 売上ランキング: 208
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- フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)
- 発売元: 筑摩書房
- レーベル: 筑摩書房
- スタジオ: 筑摩書房
- メーカー: 筑摩書房
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- 発売日: 2007/05/08
- 売上ランキング: 869
- おすすめ度