2009/10/30

    米国レジデンシーの全て(米国レジデンシーのデータ ACGME 2008-2009 data resource bookより

ACGME 2008-2009 data resource book
が公開されています。
レジデンシーとは日本でいう後期研修と考えて頂ければよいと思います。

気になったデータをピックアップ

レジデンシープログラムディレクター 
コア専門科の13%が新しいディレクターに交代
新しいディレクターの就任時 平均教育歴は14年
家庭医療のプログラムディレクターの交代の平均期間(平均寿命)は5.8年 (どちらかというと他の分野より短めです。私は7周年を迎えました)

レジデント
全領域の27%が外国の医学部出身(IMG: International Medical Graduate)
家庭医療では40%
家庭医療からのフェローシップで老年医学は57% スポーツ医学は16%
IMG率の高さで気になったのは内科からのフェローシップいくつか
集中治療 64%
老年医学 69%
呼吸器 85%!

IMG率の高い領域の順位は p.65
(一応IMG率の高さと研修中,または専門医取得後のQOLの高さとは反比例するといわれております。現金なアメリカ人ですから)

p.84 各分野の全体に対する比率
プログラム数は家庭医療が最大(全プログラム数の11.4%)
レジデント数は内科が最大 (全レジデント数の24.6%)
家庭医のレジデントは10.6%

家庭医療のレジデンシー修了者数 3070名
何らかの理由で修了しなかった,できなかった人381名 3.9%

人的資源の豊富さにはまだまだ負けています。
もしかしたら質の話よりもまずは数かもしれません。(この議論は結論がでないのですが)

2009/10/29

    少し体裁を変更しました。(twitter,tumblrとのリンク)

あまりにもblogの更新が滞っているのですが、
自分が手に入れた情報をそしゃくして原稿に起こしてblogエントリーにするというプロセスを踏むというプロセスの敷居が高いために結局発信できなくなってしまう情報が多いので、それほど加工しなくてよい物は数ヶ月前から実験的にtwitterで,最近はtumblr経由で発信しています。
それはこのblogとは別物としてやってきましたが、それなりに軌道に乗りましたので、リンクさせるために、このブログの左側にtumblrの最新エントリー、そして岡田唯男の頭の中にtwitter(twilogにて)とtumblrへのリンクを張りました。
ご参考まで。