2009/09/16

    たまごクラブ10月号 掲載(取材を受けました)

働かせて頂いている亀田ファミリークリニック館山が先日 妊娠から出産までを応援する雑誌、「たまごクラブ」から取材を受けました。

毎月特定の地域に限定してその地域の妊婦さんを応援するスポットや情報(医療機関だけでなく、安産の神社や、妊婦限定プランの用意されたお店やテーマパーク、ホテルなども含めて)を紹介する連載

地域限定 たまご通信


において、10月号が千葉房総特集、という事でその中で、「注目ホスピタル」として妊婦健診もできて小児も診る事のできる医師(もちろんそれ以外も)である、母子サポーターとしての家庭医のいる医療機関として紹介されました。

もちろんどの領域においても理解ありしかも実力のある各分野の専門医の強力なバックアップがあって成り立つ我々幅広く診る専門医ですが、助産師が産婦人科医のバックアップを得て助産師外来が成立するように、我々家庭医と産婦人科医とでも十分に成立します。海外においてはそのようなモデルが実際に長年にわたって運用されています。

そして南房総館山では、母体の三次医療機関の産婦人科の全面的バックアップはもとより、市内の開業の産婦人科の先生方からも多大なるご理解と支援を頂いています。

妊婦健診と小児の診療の両方できる医師(家庭医)にかかる事の多くのメリットの中からひとつだけ挙げるとするとその簡便性と継続性です。

かなり前から「プレネイタルビジット」と呼ばれる受診が推奨されています。これは、予定日が近くなったら赤ちゃんを診てもらう予定の子供を診る医師の所にいって、ある程度の不安と手間を解消しておきましょう、という事です。
解消になる理由は
特に初めての子供の場合は生まれてばたばたする時期に小児を診る医師がどこにいるか探して、予約を必要に応じて取って、どんな医者かな、という想像と「怖い先生だったらどうしよう」という心配をして、妊娠と出産の経緯をはじめから話して(新生児を診る医師にとっては妊娠と出産の経緯を詳しく聞く事は重要な情報です。ですが、どれほどの産婦人科医から新生児の主治医に妊娠と出産の経緯の紹介状が書かれているでしょうか)それから、いろいろな不安や心配事をようやく話ができる

ということを、出産後慌ててやるよりも、出産前にやってしまえば少し慌てずに済むでしょう、ということです。これはその通りですが、
妊婦健診をしてくれた医師がそのままずっと子供も(もちろん産後のお母さんも)一緒に診てもらえるとしたら

上記で挙げた障壁は、
赤ちゃんを診てもらう医師を探さなくてよい(妊婦健診をしてくれた医師がそのまま診てくれる)
その医院の場所を探さなくてよい(妊婦健診をしたところで診てもらえる)
もう十数回妊婦健診にかかっている医師なので「どんな先生だろう」と心配しなくてよい
妊娠と出産の経緯を詳しく話す必要もない(その医師が診たのだし、そこにカルテもある)
産褥の健診と1ヶ月健診を別々の場所へ行く手間もない
ということによって、

産後の最初からよそよそしい挨拶や、詳しい問診を省略して「おかえりなさい、どうでしたか」から始められるという利点があります。
医師にとっても初めての赤ちゃんとお母さんに会うのは少し緊張し、ストレスもかかりますし、先に書いたように、お母さんの質問や不安に答える前にたくさんの情報を聞き出す必要があるのですが、妊婦健診から診せてもらっている事で、我々にとっても、多くの手間を省略して、すぐにお母さんのサポートに取りかかる事ができるという利点があります。

そもそも、わざわざプレネイタルビジットが必要と知らなくても、知ってたとしてもわざわざそのために努力する必要もなく、

妊婦健診に通う事そのものがプレネイタルビジットとして成立している


ということなのです。


15日発売なので、まだ本文は載せられませんが、表紙をのせておきます。月刊誌なのですぐになくなります。みんな本屋へ急げ!



これまでの妊婦健診の実績はこちらから


9/18/09追記
以下のようなPOP広告を近隣の本屋さんのたまごクラブが並んでいるところに置かせて頂きました。
うちのスタッフが作ってくれました。感謝!

POP広告

10/22/09追記
実際の原稿のスキャンです。
公開時期と方法については出版社の許可を得ています。

たまごクラブ10月号(2009)鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 掲載(取材を受けました)

0 コメント: