2008/01/08

    1/8(火)

昨日はあっという間に寝てしまい朝まで
午前中 妊婦検診の指導担当 基本的には自分で出来るスタッフの日なので見守りのみ
2時間かけて2ヶ月研修予定の研修医の先生の施設案内,オリエンテーション,2ヶ月の目標設定

妊娠初期の細菌性膣症の投薬の相談

昼休み 最近は食事を10分で済ませて仕事していることが多い 1月は1年間の計画を立てる
何とか年間の計画を計画的に出来ないかとガントチャート作成してみた(ガントチャート  図はこんな感じ もしくはこれ厳密には「のようなもの」.きちんとしたものは必要ないし,その使用法になれるまでの敷居が高い.年間のスケジュールが把握できればよいので,縦軸に1年の1週目から52週目までをその週の月曜日の日付とともに記載,祝祭日があれば印,横軸にプロジェクト,学会,プライベートなどを取り,それぞれの交点にイベントを書く.たとえば家庭医療学会学術集会の列は1月中旬に抄録募集開始 矢印を下向けに書いていって2月の末との交点に締め切りをいれる.一番左端の列には何らかの締め切りがある週はその数だけ*を.次の列には週末出張,不在がある場合その泊数+1だけ*をつける.)気づいたことはあとで.

午後は産後ファミリー外来.1時間に1家族 家庭医としてのこだわりと差別化は 
1)同じ医師が母も子も診るということ
2)助産師の母乳指導が全例にはいるということ
3)1ヶ月ではなく,産後2週と4週で診るということ
名前の由来
産褥というのは字がよろしくないし,子供も一緒とはわかりにくい
母子外来とするとお父さんやおじいちゃん,おばあちゃんが来院しにくいだろう
ということから.これも家庭医のこだわり.
母と子のカルテを行ったり来たりして,両方に記載するべき情報も多く,アドバイスも多いので,結構たいへん,出産はライフステージの大きな変化が起こるところなので,出来るだけうまく乗り切れるよう気をつける.

合間で,いつも診ている患者さん2組(個人情報のため詳細は割愛) どちらも親子.一組は40代の息子と70代の父,母は入院中.もう一組は小学生の女の子と,お母さん

夕方少し非常勤のスタッフと雑談.HANDSの希望者が周りにいますと.これからたくさんの希望者の希望にどうやって答えていくかが課題.

今日は夕診の指導担当.少し混んできたので,診療に入る.よく見る自分の患者(小児)がいたので,自分が診察.自分のドクターはいないつもり出来たときに,診てもらってお得感があるといいが.

きのうのtrophoblastic disease疑いの患者さんはHCGが週数よりちょっと多いぐらい.判断は微妙.もちろん専門医と連絡を取りながらのフォロー

ムンプスの抗体価(既感染)の測定方法につきレジデントとディスカッション.IgM/IgGか,NT法か.免疫は学生の頃から苦手分野 redbookにありますよと言われて読んだが,やっぱり理解できない.NT法では何を測定しているのか?

来週皮下持続注射のレクチャーをしたいとレジデントが相談にきた.HANDSのM先生が模擬ティーチングで取り上げていたので資料があるはず,あとAAFPに文献があるはずなのでそれも参考に.と受け売り.
Hypodermoclysisと呼ぶことも初めて知った.
Hypodermoclysis:An Alternative Infusion Technique
Hypodermoclysis vs. IV Rehydration
日本では保険診療が出来ないことが問題(これも受け売り)

ガントチャート(年間プロジェクト表という呼び方で良いかも)で1年の予定を立ててみて気づいたこと.
もちろん4月以降はまだ何も入っていないが
3月ぐらいまではほぼ毎週末出張(なぜいつもこのようなことに.依頼があってその週末だけ見て開いていれば受けるからだと気づく)
2月の月末に締め切りが5つもある!!(こうやって作っていなければ直前でパニックになっただろう.といっても今から動き出さなければ同じ事になる)
時間を取って,やってみて良かったまあ,全ての予定を棚卸し的に一覧できるように書き出すという意味でGTD的なのだろう.

1月は毎年新たなことに取り組む
去年はフランクリン社の手帳と,ファイルボックスを使ったが,あっという間にやらなくなった.
今年は超整理手帳を買った.もう使っていないに等しいのだが,長期的に予定を見渡す,というコンセプトが重要であることが分かったので,自分なりの形としてのガントチャートに至った.
また,超整理手帳から派生して様々な使いやすいA4のシートを発見やっぱり自分はハイブリッド(コンピュータと紙)の組み合わせで行くのだろう.最近の日経ビジネスアソシエ07年11月6日号 特集 【決定版】手帳活用術  あなたに向いた手帳はこれだ!(030p)で,最適な手帳を見つけるアルゴリズムでもそうだった.

何とか一年間中期的視野を持って行きたい.
年賀状はまだ...
21時帰宅

「成功とは、情熱をなくすことなく失敗から次の失敗へと移行することである」(ウィンストン・チャーチル) 

P.S. お互いにblogを見ている皆さん.今のところ続けられているのは皆さんが更新をして下さるからです.皆さんが更新を止めたら私の更新が止まってしまいます.(チームハックス,ピアプレッシャーを活かすより)

3 コメント:

Hidenori Hatto さんのコメント...

今年の岡田先生のブログは何か違いますね!
岡田先生のブログを、寝る前に読むのが習慣になってしまいそうになっています。
「今日は、先生は、どんな1日だったのかな?」と・・・。
先生に負けじと、僕も、昨日から、毎日更新を目指していますが、今日は、時間ぎりぎりのBloggerログインでした。
こうしているうちに、寝る時間が削られていく・・・。
岡田先生は、レジデントノートのタイムマネジメントので、「睡眠時間を減らす」というのを書かれていましたよね。
最近読んだ、『効率が10倍アップする新・知的生産術』(勝間和代著)では、「睡眠時間をしっかりとる」ことが大切と書かれていました。
寝るのが遅くなったときは、岡田先生の言葉を思い出し、早く寝てしまったときは、勝間さんの言葉を思い出してます。
あと、岡田先生のお仕事大きな者ではないですが、僕も今月締め切りの仕事がいくつかありまして、ガントチャート(手帳)のお話、参考になりました。
また、ファミリー外来はいいですね!
「出産はライフステージの大きな変化の起こるところ」というところで、僕も、学生時代に、佐野潔先生の多大な影響もあるのですが、「家庭医として、出産という家族にとっての大きなイベントを、一緒に経験させてもらうことで、そのご家族と家庭医との絆が深まるから、絶対に、お産に関わりたい!!!」と言っていたのを思い出しました。
初診に返って、自分はどんな家庭医療を提供したいのか、考えなくっちゃと思いました。
いろいろ考えるきっかけを与えて下さって、本当にありがとうございます。
最後になりましたが、長くなってしまって、申し訳ありません!

匿名 さんのコメント...

いやぁ、てんぱっている感じがリアルです。
でも、思うに、明らかに以前よりもこなせる業務量が増えてますよね。 やっぱり、負荷をかけないとキャパシティは増えないもんなのでしょうか。。(だれている私は、果たして職業人に戻れるのか、超・心配)

スケジュール管理、Time managementはいつも毎年の課題です。私は英国に来てから、机の横に、お手製カレンダーを張って使っています。
A4縦に3か月分それを4枚横に並べて張り、Assignmentの締め切り、帰国の予定、支払期日、授業日程、試験日などを書き込んでます。この9月で学生は終わりですから、そこまでに読みたい本や学会の予定など、とにかく書きまくっています。手帳を買いましたが、やっぱり使っていなくて、持ち歩きたいときは、壁の予定表をデジカメで撮ってプリントアウトしてます。
パソコンに予定表を入れて、プリントアウトして貼り付けるという逆パターンもありかと思ったんですが、なにせ予定が入り組むので、ハイブリッドがいいですね。

P.S. 試験の1週間前から試験勉強始めました。さぁて、どうなる事やら。。

familymed758 さんのコメント...

インタビューのため渡米したところです。
これも、ひとえにRoLを書いたり、いろいろとご指導いただいた先生方のおかげと感謝しています。
それにしても、この数日の岡田先生のブログに見る忙しさはすごいですね。そんな忙しいとは実感できず、昨年は書類業務をお願いして、本当にすみません・・・。すみませんというより、ありがとうございます。ですね。

最近思っているのは、「時間」を日本の医師はもっと大切にしなければということです。
ある人に言われました、「自分の時間を大切にしない医師は、患者さんの時間も大切にしない」
これは、岡田先生が忙しいことに対する批判では全然なく、医療界が自分の時間という概念を大切にしてこなかったので、忙しくしないと回らない現状が放置されているという反省です。もっと人を増やして、分業をしてwin-winのシステムを構築しなければと思います。それには厚生労働省、いや財務省を説得しなければいけないのでしょうね。