2009/01/25

    初期研修医のexit interview

私たちのクリニックには,K総合病院の初期研修医が必修の地域医療枠として全員が,2週間研修に来ます.私たちの広い診療領域という特性を利用して,それぞれが,その将来像に合わせて,学習課題を見つけることが出来,こちらも驚くほどの発見や学びをして帰られます.

いつも2週間の最終日に学んだことを発表をしていただき,それと別に簡単な面談を私と持ちます.(exit interviewと呼びます)

年末年始,という不規則な時期のためあいにく4日間という変則的スケジュールでしたが,来てくださったT医師と年の瀬に,exit interviewを行いました.

そこで出た発言,

当院に来る前の12月の3週間はUC Davis (カリフォルニア大学Davis校)にリウマチ科を中心に見学に行っていたが,2-3日家庭医の外来をみせてもらった,その時にあまりに日本の自分がみた外来と違うことに驚いて,帰国後家庭医療を売りにして頑張っているクリニックではアメリカの家庭医療に対してどのぐらい遅れているか差があるか,比べてやろうと思っていた.

しかし,ここで行われている医療をみてみたら,全く同じ事が行われていた!!まったく遜色ないです.すごいです!


とのことでした.まあ多少ヨイショもあるのでしょうが.米国の家庭医療とここの診療をみて同じようなコメントをされる人はこのT先生が初めてではありません.

お昼の発表では言わなかったそうなので,「それをみんなの前で言ってあげて欲しいのに!」と言ってしまいましたが,嬉しい限りです.



にも書きましたが,

家庭医となるための研修において,施設を注意深く選ぶ必要はあるが,もはや優劣ではなく,特徴の差異のみである.


という状況でしょう.勿論改善すべき点はまだまだありますので,引き続き頑張っていきます.

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