医療ルネサンス という私がずっとお世話になっている読売新聞の連載 去年の11月のから
本当は別の状態だったのに,問診が不十分なために統合失調症と診断され薬漬けになったケースを取材しています.
勿論適切に診断され,治療されるケースの方が大半だと思いますが,その患者さんの背景や状況を踏まえる,良く話を聞く,といったことでこれらの事例は防ぐことが出来たのではないか,と考えさせられる報告です.(勿論あとから見ればなんとでも言えますが)
そこからの引用
味酒(みさけ)心療内科(松山市)医師の笠陽一郎さんに聞きました。
米国で1994年に作られた診断基準(DSM―4)などが、国内でも使われています。症状を重視する診断法ですが、患者さんの話に耳を傾けず、いくつかの症状を診断基準に当てはめるだけで病名を付けるようになってしまった」
私も若い頃はDSM当てはめで診断をしていましたが,最近上記のコメントの意味がよく分かるようになってきました.今は,診断に飛びつくことなく,安易に投薬に飛びつくことなく,診療が出来ているような気がします.しかし若い頃は,症例の経験や,聞く技術といった部分が不十分で,ダメといわれても,わかりやすいチェックリストのような物にそってやる以外に選択枝がないのです.そこをカバーするのが指導医の存在でしょう.
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/
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シリーズこころ これ、統合失調症?
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