2008/12/25

    Medicina 2003 Vo.40. No12. 増刊号コ ラム 「yell for you」

深夜にサンタ役としてプレゼントのセッティングをすませたところです。

ついでに皆さんにもプレゼント、ということでもないのですが......

帰国直後ぐらいに日本の研修医の皆さんと接したり、ほかの指導医の教え方を間接的に聞いて、当時感じたことを文章にする機会を頂いたのでエッセイにしたものがあります。

もう時効と思いますのでアップしました。

無駄のない研修 – column “Yell for you” 特集「臨床研修 コアスキル」Medicina. 2003 増刊号; 40(12): 29

Evidence, Style, Community Standard – column “Yell for you” 特集「臨床研修 コアスキル」Medicina. 2003 増刊号; 40(12): 53


「無駄のない研修」

日本での期間も米国滞在中のそれを超えつつありますし、日本の方が良い所もいっぱいありますが、一般に米国の医学生、レジデントは研修といったことをかなりドライにとらえており、優秀な医師になるために通らないといけない通過儀礼、だからさっさと割り切ってsu*k up(あえてこの言葉の由来は書きません。靴をなめる、という表現と同じような意味です。)やるべきことをして早くアテンティングになってしまおう。といった雰囲気です。


あまり学習者としての権利意識、とかはなかったです。それだけ精神的に成熟しているのか。言っても無駄、とあきらめているのか。はたまた、権利そのものが既に保証されるほど制度が整備されているから、権利を勝ち取る必要がないのか。(そうは思いませんが)

下積み期間はさけては通れないもの、理不尽はつきもの、ある程度のインプットなしにアウトプットは生じない、と思うのですが.......

権利と自由は義務と責任と抱き合わせ。権利と自由を得るには義務と責任を果たす必要がある。義務と責任を果たすから権利と自由が生じる。片方だけということはあり得ない。と思っています。だけどいかに権利と自由だけを主張する人の多いことか.....

「Evidence, Style, Community Standard」
現在多くの特に教育施設ではEBMが普通に語られるようになりましたが、EBMでない場合の診療をどう取り扱うか、についてはあまりスタンスを持たない指導医も多いですし、EBMでなければ医療でない、という考えもよくないと思っています。5年も前に書きましたが、今の気持ちと照らし合わせても全く変更点はありません。当時その普遍性をうまく抽出できたからなのか、5年間日本は進歩しなかったからなのか...


Medicina 2003 Vo.40. No42. 増刊号 コラム yell for you





P.S. こんなニュース。生き延びたからよしとするか、最後のfutile careなのか....大変便利なのでなくなってほしくないのですが。なんとか維持できる収益の仕組みを作ってほしいです。個人的には年会費払ってもいいです。

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