2008/09/29

    WONCA APR Melbourne 2008

サポートをするということ

私は10月3日からオーストラリアのメルボルンで開催されるwonca APR(世界家庭学会 アジア太平洋地区)の運営委員(書記官)としての準備で目がまわりそうです.学術会議は3日からですが,COUNCIL MEETING(加盟国の代表が集まって行う国際会議)が2日からで当日入りは危険なのでその準備もかねて前日入りするために明日出発です.

英語でのAGENDA(議事案+資料)作製です.また終了後は英語での議事録の作成が待っています....

リーダーはリーダーについて行く人たちのために働く(尽くす)のが仕事.マネージャーはそのリーダーを支えるのが仕事.会議がうまく運ぶように混乱の種を取り除いて資料や議事案を用意するということで,影のサポーターです.

会期中はたくさんのランチ,ディナー,レセプション,カクテルパーティーなどの社交イベントに招待されており,参加しないわけにも行かず,内向的な性格(信じられない人もいるかもしれませんが)としては気疲れをすごいしそうで心配です.

いわゆる外交.です.
世界中の人の健康のために,(今回はアジア太平洋地区の人のために,ですが)プライマリケアの質と底へのアクセスを向上させることを通じて貢献しようというのがWONCAの使命です.その共通の目的のためにに国境を越えて協力しましょうということです.
そのために運営委員会(EXECUTIVE COMMITTEE)は各国の代表と連携をして協働をスムーズに出来るようサポートをします.

知っていることと出来ることは別物だなとしみじみ感じます.ただ,あるべき姿が分かっているのでゆっくりでも正しい方向に進んでいけるため不安はありません.

サポートというのはGIVINGということです.(見返りを求めずに)
それをするのは大変なことです.

でも見返りは必ずあるものなのです.(金銭的見返りにこだわらなければ)


徹底的に断ったこの仕事,他にやる人もいないため渋々受けたのですが,行ったことのない国に行くチャンスをもらい,苦手な種類の仕事に取り組むチャンスをもらいと,大変ありがたい限りです.

苦手分野に取り組むのは仕事を振られるのが一番ですね.

自分が時間と労力を提供することで,何かがうまくいく,何かが変わる,感謝される,世の中が少しだけ良くなる,何か少しだけ学んで今までの自分より成長する.

逆にそういう見返りはお金で買うことは出来ません.自ら身を挺して何かを提供することでのみ得られる成果なのでしょう.

ボランティア精神旺盛な人,というのはそういった世の中の本当の仕組みをよく知っている人のことを言うのでしょう.

これからまだ書類の準備が一杯残っています...

2 コメント:

小林靖明 さんのコメント...

岡田さん

ご無沙汰しております、神戸高校42回生の小林靖明です。
メルボルンに行かれる、というか既に行かれているのですね。僕も去年の2月に仕事で行きました。その前一週間インドネシアに行っていたのですが、生ものや生水には気を付けていましたが、出国前日に氷入りのアイスティーをうっかり飲んでしまい、メルボルンについたころにはお腹がぐるぐるで仕事どころではありませんでした。幸い止まっていた宿が日本人の長期滞在者向けのホテルで、オーナーもスタッフもみな日本人だったので日本人向けの病院を紹介してもらい、事なきを得ました。しかも、スタッフの中に我らが敬愛する36回生の芦田先輩と知り合いの方が何人かおられて、毎日芦田さんネタを話していたので、1人ボッチの海外出張でしたが寂しい思いをせずに済みました。
岡田さんは僕のようなへまをされないと思いますが、くれぐれもお体には気を付けて無事に日本にお帰りください。

岡田 唯男 / Tadao Okada, MD, MPH, DABFM, FAAFP さんのコメント...

お久しぶりです.無事戻りました.また会えるといいですね.