2008/01/05

    年頭所感 (今更)

年賀状の返事を「戻り年賀」と割り切って、返事を書くつもりがその作業に取り掛かれずその逃避行動として、いまさらの「年頭所感」

2007年の目標
ベースを購入し、演奏家としての自分を再始動させる(夏に達成)

2007年の振り返り
全体的に
多いに悩み、迷った年
大殺界1年目(陰影) 1月早々、母親、義理の母親ともに転倒してColles骨折 これで厄が落ちたか?
後半は本当に振り向く暇が無かった。多少消化不良気味。
周囲に数名の「モーティベーションキラー」がいる。関わらないに限る、とあるが、それが出来ないから困った。
相変わらず静脈の仕事、振り返り、まとめの仕事が十分にできなかった。
先天性疾患の突然の宣告。病の意味、人生、生きかたを再度見直し。
プライベートでも医師患者関係においても「人ー人」関係にこだわるようになってきた。(単なる「人」ではなく、顔の見える、どこの誰それとどこの誰それ、という関係)
それだけに、お世話になった人や友人へのお礼や連絡が不十分、不義理が多い。

医師として 
今後10年の重点領域に出会った。キーワード のど、声、手、歯列 もう少し形になってから公表します。
当該webサイトの技術的問題でアメリカの認定更新が1年先に延びた。(1年余裕を持って更新しようと思っていたのが出来なくなっただけ。切れたわけではない。)

院長として
「安全、安心」「リーダーシップ」「ビジョンの共有」ということを強く考えさせられた。
自分には90人の大組織のトップは出来ないのではないかと何度も悩んだ。
職場の風土で改善すべき点が見えるがどうしたらいいか突破口が見えない。

教育者として
家庭医療:教育への情熱は風前のともしび。何とか絶やさないようにすることがやっと。それだけに自分がだめになっても続く仕組みを作らなければならない、という気持ちがさらに強くなった。これがさらに現場の誤解を生んでいるのだが.....
FD:自分が成長のお手伝いをした人たち(自分が育てたなどとは言えない)に教わったり、影響を受けることが多かった
自分の跡をたどってきてくれる人が少し出てきた。そのことに大変励まされる。

公衆衛生に関わるものとして
WONCA asia pacificの運営委員として選ばれたことから、WHO 西太平洋地区の大きなシンポジウムに参加する機会が得られた。そこで、実際にhealth policy makingを行なう各国の代表と話をする機会が得られたが、現場のことをあまりにも考えていない発言に強い違和感を覚えた。鳥の目と、虫の目の自分にとって心地よい折り合い点を見いだすヒントが得られた。
家庭教育、初等教育が人の健康に与える影響、環境と人の健康との関係をより強く意識するようになった。

表現者として
blogを実名でやることになった。演奏家として活動再開。メンタリストとしての活動も細々と継続中。

個人として
良いものを所有する喜びに目覚めてしまった(危険!!)
体重を減らすことや痩せることが目的ではないが、お昼を代替食にした。ウエストマイナス4センチ。
マイ箸を購入。職場に常備。
結婚10周年。ヨーロッパで3人の旧知と再開、短時間でも実際に会えたのは良かった。
妻は相変わらず猪突猛進タイプ。これと決まったらすごい。昨年は環境問題にがっちり取り組んだ。
上の子どもが小学校入学。マイペースのおっとり屋なので、心配したが、2学期以降は大変な成長を遂げた。
下の子は体を動かすのが好きなことが判明、常に動いている。サッカーがうまい。
整理整頓は引き続きの課題。
自分のキャリアアンカーが自律・独立Autonomy/Independenceであることを再確認。
さまざまな意味で「生きていることの喜び」が感じられる瞬間が自分にとっては重要であること。


非常に影響を受けた本(自分の行動、考え方などが実際に変った、というレベルで。最期にまとめて載せます)
梅田望夫「ウェブ進化論」「フューチャリスト宣言」「ウェブ時代をいく」
金子郁容 「ボランティア もう一つの情報社会」(まだ途中ですが)
鈴木 克明 「教材設計マニュアル―独学を支援するために」
シャロン・ダロッツ・パークス 「リーダーシップは教えられる (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)」
HRインスティテュート 「人をあきらめない組織―育てる仕組みと育つ現場のつくり方」
鶴岡 公幸 , 石原 美佳「図解でわかる ヒューマンキャピタルマネジメント―人材資本を活かす100のキーコンセプト」
ハックスシリーズ「ideaハックス」「スピードハックス」「チームハックス」「time hacks」

非常に影響を受けた考え方、キーワード
環境、エコ、ボランティア、システム思考、ヒューマンキャピタルマネジメント、モチベーション、考える組織(センゲ)、web2.0

自分の医師としての最近の信念の根幹をなしている論文(もしかして読んだのはおととしかも知れないが)
Woolf et al. The Break-Even Point: When Medical Advances Are Less Important Than Improving the Fidelity With Which They Are Delivered . Annals of Family Medicine 3:545-552 (2005) 
Glasziou et al. EBM notebook The paths from research to improved health outcomes. Evid. Based Med. 2005;10;4-7

気づいたこと
自分は非常にシステム志向性が強く、とにかくwin-winを目指す、全員、全体がhappyになれる職場、地域、しくみを何とか作りたいという気持ち。

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現在の環境
すぐ近くの医師会病院が売りに出た。さまざまな形で影響があるだろう。
B.G. /A.G. (before google/after google)という言葉が出るぐらいgoogleの影響は大きい。
情報は増えるばかり、ネットさえあれば誰にでも手に入る、そこで自分らしさは何なのか。全員がhappyである、ということと自分の存在意義の両立をどうするか。
調べればすぐに分かることをわざわざ時間を割いてblogに書いても仕方ない。如何にoriginalな文章を書くか。

年末に手相を見てもらった。年取っても忙しくしているでしょうと。ずっとこれまで通り。悠々自適の引退生活は? 気を使わなくていい所まで気を使っているでしょうと。確かに、そのせいで飲み込んだセリフが数知れず。自分が我慢すればすべてうまく行くんでしょ。幸い長生きしますと。

大殺界ど真ん中(停止)で、何を言っても何をやっても誤解されるだろうと。新しいことは始めるべきではないと。そんなこと言っても世の中は待ってくれない。四柱推命的には悪くないと。良くも悪くも「我」が出るといわれた。隠しても出る「我」なら、しっかり自分らしくやるか。

家庭医療の大前提である「個別化」の医療と、安全、効果的、効率的を保障するための「標準化」の両立。これまでも考えてきたが、今後もずっと考えて行くことになろう。

2008年の目標

週に1回は自宅の机周り、職場の机周りの整理整頓をする。(月曜の朝か、金曜の夕方)
blogの週1回の更新。(出来るだけ手短に、分かりやすく。自分らしく。)
アメリカの家庭医認定医の更新を無事に済ませる。
プライマリケア学会の認定の更新を無事に済ませる。
監修本、執筆、翻訳各1冊
家庭医療、FDにおいてweb上での情報共有、交換がスムーズに進むコミュニティーの構築、始動、それとリンクしたジャーナルクラブの実施
HANDSを何とか次のステージへ
環境にも優しい医療機関づくり。CSRについても何らかのとりくみをしたい。
家族との時間を増やすこと
そしてそれらのためには、出張、講演を出きる限り減らすこと。

今年のキーワード(さらに深めたい、発展させたいこと)
システム思考、エコ、ボランティア これらを医療と結びつけた提案を何とかしたい
後継者問題
ヒューマンキャピタルマネジメント、モチベーション、考える組織(センゲ)、web2.0
sustainability

今年読む本(とりあえず、購入してまだ手が付けられていないもの、購入したいもの)

「会社の品格」「コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (ハーバード・ビジネス・セレクション)」「進化しすぎた脳 (ブル-バックス)」「知の編集工学 (朝日文庫)」「働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)」その他多数
去年後半はなかなか本を読む時間がなく、読むために買ったまま手の付いてない本が溜まってしまった。その消化をまず。


影響を受けた本、読みたい本、その他の本はここで

やっぱり長くなってしまった......
しくみ、しくみ、しくみ...

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