昨年2007年の前半4-5ヶ月KFCTに短期研修に来て下さっていたchisatoさん(写真で誰か知っている人はわかるが、blogでは本名を公表していないので)のblog。
ミシガン州立大学でいろいろ見て回っている米国の家庭医療とその育成についてのレポートが載せられている。
臨床留学(レジデンシーなど)は一概に向き、不向きがあるので全員に勧めるわけではないが、短期の見学はすべての人が行くとよいと思う。それは自分を相対化して、客観的に見るには外から眺めるしかないからである。
彼と一緒に働いた数ヶ月の彼の印象と、blogの記載を比べると、他の個人的に知っている人についても同じだが、彼も口べたな印象がある。(というか私がしゃべりすぎて、彼が聞き上手なだけかもしれないが)
たとえ短期間であっても、私との対話、KFCTでの経験(臨床、同僚との交流など)が何らかの形でそれぞれの皆さんの糧となれば、それが何より。
1/8のentryで記述されるDr. Munroの診療は一人あたりの診療時間や診療時間の長さなどは日本の開業医とよくにている。
見学を中心とする留学、(勿論実際にやる『レジデンシー』でも)での本当の挑戦は帰国後から始まる。いかに日本でそれらの体験から日本で取り入れるべきものを実際に取り入れ、現場を変えていくか。
それが出来ないと、頭ばっかり大きくなって、海外にはこんないいことがあるというのと日本にそれがないこととのギャップでストレスはたまるし、自分は気をつけていても、周りからすると「海外かぶれ」で「~ではこうだ」と「ではの神に」なってしまうし、何も知らずに日本式のこれまでのやり方をやっていたときの方がよかった。ということになってしまう。
そのためには、日本に戻る前に、「新しく学んだことをいかに現場に落とし込むか」について、具体的な行動計画を書いておく必要がある。これは、学会や研修セミナーについても同じ事。
研修に行っても現場が変わらないことの一つの大きな理由として、研修終了時までに現場での行動計画が具体的でない、という事がある。(以下の本に詳しく)
- 効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで (PHP新書)
- 発売元: PHP研究所
- 価格: ¥ 735
- 発売日: 2006/02
- 売上ランキング: 11966
- おすすめ度
chisatoさん、帰国後どうするか、いま考えて下さいね。
0 コメント:
コメントを投稿