最近だいぶ静脈の仕事が出来るようになってきました.まだまだ改善点はありますが.
やりっ放しで,何をどれだけやったのかをこまめに記録して振り返っていかなければ,それははたけに大量の種をまいたにもかかわらず,その成果(収穫物)には目もくれず,ひたすら種だけをまいているようなものです.
1年間の実績(講演,学会,執筆など)はこまめにまとめていかないと,どんどんやる気がなくなります.
私の場合は年に3回強制的にやらざるを得ない締め切りが用意されておりそれに合わせて年に3回自分の活動をまとめます.
1.5月頃 所属する法人の事業報告の原稿作成に合わせて(通常遅れます)
2.夏から秋にかけてHANDS-FDFの2回目のセッションで履歴書についてのコマがあります.そこで実例をフェローの人に見てもらうために,再度update (実質の自分の履歴書のupdate)
3.年末にかけて,その1年間の総括の意味も込めて.そしてこのときのまとめは重要な意味を持ちます.
年賀状の送付先リストの基礎データになるのです.
その1年お仕事を依頼してくださった方と,新年度既に依頼頂いている方々に年賀状を送るようにしています.ですから漏れを認めるわけにはいきません.
どうやって確認しているか.日常スケジュールの管理はgoogleカレンダーですがカレンダーを何種類も併用しています.(そこがgoogleカレンダーのよいところ,それぞれの色が違います)
1.日常的に館山でやる業務を入れるカレンダー
2.プライベートの用事を入れるカレンダー
3.館山以外の場所でやる仕事のカレンダー(これに出張,講演等が入ります.鴨川での会議や外来も入りますが,秘書さんにとってはこのカレンダーで予定が入っていたらとにかく館山にはいない,ということが分かるので電話対応などがしやすい)
4.医局行事のカレンダー
5.館山に見学や訪問に来られる方,短期研修の人の予定のカレンダー
6.医局秘書の予定
まだあったかな?
普段依頼が入ったらgoogleの3のカレンダーに予定を入れます.
googleカレンダーはそれぞれ独自に表示,非表示が切り替えられるので
今回のようにまとめをする段になったら,3以外のカレンダーを全部非表示にするだけで簡単に確認することが出来ます.それを一箇所にまとめていけばよいのです
さて振り返り
講演,講師活動
2009年は30件
ちなみに 2008:24件 2007:20件 2006:30件
2006年で多すぎると反省したはずなのに..またリバウンド.
現在のやり方の問題は1年の最後まで数を数えないので全部終わってから多すぎた,と気づく.来年から番号を振るか.
学生さんとの関わりも公式の講義,非公式の勉強会を交えて聖マリアンナ医科大学,千葉大学,北里,杏林,東海,医科歯科と増えており,ありがたい限りです.
また今年は製薬会社さん(これはプロフェッショナリズムの観点からお受けするかどうか大いに悩みました),看護師さん,薬剤師さんなどこれまで余り無かった方にお話しすることが出来ました.感謝.
またインフルエンザについて有料の講習会の講師をするという貴重な経験
総合医スキルアップセミナーのシリーズ
などなど秋口はきつかったですが,それなりの収穫もありました.
来年早々からいろいろと依頼をいただいています.
今年もまた来年も何件かは予定が合わずお断りをせざるを得ない依頼がありました.
体が一つなのでどうかご理解の程をよろしくお願いいたします
学会発表
学術活動(学会)
9件(公募WS含む) 主演者は2件でした.
2008:8件 2007:13件 2006:11件
まずまずですね.ただこれまでは指導教官的な立場の発表(主演者が別)の物が多かったため今年は自分が主演者として意図的に取り組む物を入れました.数だけではない,質的な挑戦が出来たと思います.
論文、執筆活動
淋しい限りです.
一番苦手とするところで,ここが,まだ弱いと感じている静脈の仕事.
来年もここを重点課題にすることになりそうです.
様々な過去の活動の中身は可能な限り以下で公開しています.
http://www.scribd.com/familydoc
2009/12/23
収穫と振り返り
2009/12/22
質的研究 修士論文 共有
もうずいぶん前の話になってしまいましたが,同様の研究テーマを考える人もいるようなので,参考になればと公開して共有することにしました.研究の結果は協力頂いた研究参加者に返すのが最も正当な成果の還元,ということもあります.
ピッツバーグに住む永住目的以外の日本人が医療を利用する必要が生じたときにどのような経験をするのか ということについての質的研究です.
半構造化面接で結果的には18人の型からお話しをきき,9つのテーマが浮かび上がりました.
日本の医療はまんざらでもないと考えていますが,この研究もそう考えるに至ったきっかけの一つです.
それまでは待ち時間=医療機関に入ってから医師の診察を受けるまでの時間と考えていましたので日本は3時間待ち3分診療といわれるように,ほぼ予約制でしかもそれほど時間がずれない米国とくらべると見劣りすると考えていたのですが,お話しを聴いていく中で,
「待ち時間=かかりたいと思ってから医師の診察を受けるまでの時間」
という認識をしていることが判明,そうすると通常米国は電話をした当日に診てもらうのは至難の業ですから,「いくら待ったとしても当日には必ず診てもらえる」日本の方が待ち時間は短い,という認識なのです.
その他の知見は読んで頂けると幸いです.英語ですが.
エントリーの最後に質的研究の参考となるまとめへのリンクを載せています.
A Qualitative Research on the Experiences of Getting Medical Care in the United States by Members of the Japanese Community in Pittsburgh
A Qualitative Research on the Experiences of Getting Medical Care in the United States by Members of the Ja...
参考
2008/03/13 質的研究 qualitative research のリソース
2009/12/21
Plagiarismって知っていますか?
自分のことをアカデミアに生きる人間(大学にいる人間だけがアカデミアに生きているのではないし,大学にいる人間がアカデミアに生きているとは限りません)と考える人にとっては知っておきたい単語です.
日本語では知っていると思います
Plagiarism=盗作
のことです.
私も厳密なacademic writingについてきちんと教わったのは,米国の大学院に行ってからです.通常は大学(undergraduate)の最初の最初できちんと教わるのですが,私の場合は医療倫理学のコースの課題を出したときにこっぴどくしかられて学びました.
要は自分の提出した課題論文に引用元から大量に引っ張ってきていたのです.勿論出典は書いていたのですが,大量にそのまま引用したことが問題とのことでした.詳細は忘れました.
それ以降,それだけが理由ではないのですが,このことについてはまじめに考えるようになり,これまでもあちこちで発言しています.
2007/11/13
Authorship(学会や雑誌での学術発表を前提とした研究、プロジェクト)
特にコンピュータが発達していわゆる「コピペ」が簡単になって状況はひどくなる一方です.特にそれが授業の成績評価の対象になる課題論文だったり,入学試験や入社試験の論文の場合は,評価をする側がかなり注意をしないと,大半がネットからのコピペにもかかわらず合格点を出してしまう,といった事態が生じかねません.
実は米国のアカデミアでもそういうことが起きています.
Plagiarism in Graduate Medical Education. Ariel Forrester Cole, MD Fam Med 2007;39(6):436-8(pdf)
とある病院の老年医学のフェローシップへの応募書類 過去2年間で総数26件のうち3つのpersonal statement(志望動機)が同一のWebsiteからの盗用部分を含んでいた.(10%!)
どうやって見つかったかは,レジデンシーディレクターが全く別の地区からの応募の書類が驚くほど似ていることに気づき,調べてみたところ,現在も存在するwebsiteから入院中に治療した高齢者が良くなって外来で再開するというちょっとしたいい話が数十行にわたってコピーされていた,とのこと.(原文にはそのまま盗用部分が出典と共に引用してあります)さすがに最後はそれぞれが独自に書いたようですが.
現在もfamily medicine personal statementと検索すると大量にサンプルを見つけることが出来ます.
前出の著者はなぜ盗用をするのかについての考察として
1.インターネットによって簡単に手にはいるから
2.英語が主言語ではなく,また医療をする上では正確な文法に則った英語が要求されるわけではないから,英語で医療が出来ても,きちんとした英文を書くというトレーニングを受けてないし,英語を母国語とする人にとってもまとまった文章を書くことからしばらく離れて居るために,ついつい (そういう意味ではblogを書くことは良いトレーニングかも知れません)
3.世代によって盗用に関しての価値観が違う(それほど悪いこととしての意識がないかも知れない)学生が別の学生のために提出課題の文章を書いたことを指摘したら「それは出版がされるわけでもないし,”大した”科目でもないし,友達を手伝って上げたという良いことをしたからそれでバランスがとれるでしょ」といわれた話を引用.
この後エッセイは
このことはプロフェッショナリズムの問題ではないか,ではそれは教える必要があるのではないかと続きます.
当然問題は医学分野だけではないようで,最近,それを解決するする支援ソフトが出来たようです.
ネット上からの不正コピペを判断する支援ソフト「コピペルナー」12月11日13時15分配信
機能としては、1つもしくは複数の文書を読み込み、webページや文献データベースを検索。それにより、コピー・アンド・ペーストが行なわれている箇所を解析するとうたう。判定結果には、コピペ割合やコピー元の文献などを表示。コピペしたと思われる箇所は、完全一致またはあいまい一致によって色別で表示されるという。さらに複数の文書を読み込み、文書間のコピペを点検し、グループ化して相関関係を表示することができる。
教育機関向けのスタンダードライセンスは45,675円。スターターライセンス(シングルチェッカーのみの機能)は9,450円。スターターライセンスからのアップグレードは38,850円。ビジネス向けのスタンダードライセンスは67,200円。全て1ユーザーあたりの価格で、スタンダードライセンスについては、ユーザー数に応じてボリュームディスカウントを提供する。
しかし医療も教育もベースに信頼し合う人間関係があるから成り立つはずなのに,どちらかがその信頼を裏切り始めると,予防線のために使う資源(時間,人,金)が増える一方で,コピペは時間節約のようで間接的に相手の時間を奪い,それは,回り回って自分に割いてもらえる資源を奪っていることになるのです.
大切なことは,書く場合も,しゃべる場合も自分のオリジナルではない事柄については引用し出典を明確にすることで,
どの部分が自分のオリジナルか
を明確にするということです.
plagiarismについて学びたい人は以下のサイトが紹介されています(英語ですが)
www.plagiarism.org
http://www.web-miner.com/plagiarism
盗用の問題ではないのですが,沢山の応募書類(留学,初期研修,後期研修)を見ていると,本当に内容が似通ってきていることが気になります.
サンプルや例を参考にするのは,標準の型を知ることと,如何に自分しか表現できない物語を語るかを見つけ出すために,既に他者によって為された表現を「禁忌肢」として認識するため,と心得たいですね.そのためにはむしろ大量に参照すべきと思います.
付記:(12/23/09)
触発された記事を引用しておきます.エントリー作成当時は見つけられなかったのですが,見つかりましたので
「コピペ」は「効率アップ」じゃない
いまretweetやreblog全盛で,簡単に編集できてしまうので,引用と盗用の境界に気をつけないと気がつかずに誰かの気分を害してしまう可能性がありますね.
2009/12/19
札幌医大山本教授来る
先日恩師である札幌医科大学地域医療総合医学講座教授の山本和利先生が訪問して下さいました.
何を隠そう私が卒後2年目のぺーぺー(にもかかわらずいきがっていた)の頃に,京都大学総合診療部の助教授として大変多くのご迷惑をおかけした恩師です.(当時は何も分かっていませんでした.済みませんでした....)
本来は昼の特別講演として,山本先生の多読ぶりやカオス理論,患者中心の医療の方法など色々と話を頂きたかったのですが,ご多忙な立場で,半日ちょっとの滞在,かつ,研究のためのインタビューが目的とのことで昼の時間をフォーカスグループに使わざるを得ず,また前夜も私が不在のためおいしいお魚をごちそうできずで,まったくもって失礼な弟子のもてなしになってしまったことが重ね重ね悔やまれます.
さて,簡単な報告が山本先生の教室のブログにあげられています.
2009年12月16日水曜日
研究取材:亀田ファミリークリニック館山
地域こそが最先端!!
札幌医科大学地域医療総合医学講座のブログ
門前薬局は元マク○ナ○ドではなく,KFCなのですが,そこはご愛敬として
シニアレジデントの診察を脇で見学させていただいたが、一人15分の予約患者さんに対して丁寧な診察をしていた。高齢者へのインフルエンザの予防接種の勧めや転倒を懸念して家族に防止策を提案するなど、家庭医らしさを感じる診察風景であった。診察室には同伴者のための座り心地のよさそうなソファが設置されていたのが印象的であった。
とのことでした.
身体がいくつもあれば一人分は山本先生のところで働かせていただきたいと思っているのですがなにぶんまたクローン技術やコピーロボットは存在せず,申し訳ない思いばかりです.館山の地で出来る限りのことを一生懸命やるのが一番の恩返しと信じて.
わざわざお忙しい中遠くまで本当に有り難うございました.
2009/12/10
P4Pにおいて診療所毎のパフォーマンスの差を検出するだけの十分な症例数の診療をしているのか?
[サンプルサイズ]
何かを実現するためのインフラを整備するための研究。このタイプの研究が好みだったりします。今回もアブストラクトのみ。
背景
P4P(成果連動型診療報酬)についてそれを導入するに際してそもそも,診療所毎のパフォーマンスの差を検出するだけの十分な症例数の診療をしているのか?
Medicareの患者において2005年の一年間で外来のプライマリケア医のコストや質の指標について診療所毎の10%の差を検出する為に必要な症例数があるか。
使用した指標 1)66−69歳のマンモグラフィ実施率、2)66−75歳の糖尿病患者におけるA1c測定率、3)予防可能な入院の発生率、4)心不全退院後の30日以内再入院率
1),2)において10%の差を検出するのに十分な症例数があったのは医師が11人未満の診療所では全診療所の10%未満。一方で50人以上の診療所では全ての診療所
3)4,)においては10%の差を検出するのに十分な症例数があった診療所は存在しなかった。
考察)
10%の差を検出するのに十分な症例数があったのは医師が11人未満の診療所では全診療所の10%未満。
成果連動型診療報酬を導入するには医師、診療所が納得のいく成果の評価方法でないといけない。
ソロプラクティスが中心の日本ではP4Pを導入するには症例数が不十分か?
医師50人以上なら,ということでまず病院からの導入となるか。そうするとまた診療所の質が後回しに。
10%でなく5%の差の検出ならばもう少し症例数は少なくて済むだろう。ではそこで証明された統計学的有意差は、診療報酬の差に反映してしかるべき臨床上意味のある差か、という問題は別。 (例えば診療所Aと診療所Bでマンモグラフィー実施率80%vs90%の場合と85%vs90%の場合など)
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/short/302/22/2444?rss=1
Relationship of Primary Care Physicians' Patient Caseload With Measurement of Quality and Cost Performance
David J. Nyweide, PhD; William B. Weeks, MD, MBA; Daniel J. Gottlieb, MS; Lawrence P. Casalino, MD, PhD; Elliott S. Fisher, MD, MPH
JAMA. 2009;302(22):2444-2450.
Context Sufficient numbers of patients are necessary to generate statistically reliable measurements of physicians' quality and cost performance.
Objective To determine whether primary care physicians in the same physician practice collectively see enough Medicare patients annually to detect meaningful differences between practices in ambulatory quality and cost measures.
Design, Setting, and Patients Primary care physicians in the United States were linked to their physician practices using the Healthcare Organization Services database maintained by IMS Health. Patients who visited primary care physicians in the 2005 Medicare Part B 20% sample were used to estimateMedicare caseloads per practice. Caseloads necessary to detect 10% relative differences in costs and quality were calculated using national mean ambulatory Medicare spending, rates of mammography for women 66 to 69 years, and hemoglobin A1c testing for 66- to 75-year-olds with diabetes, preventable hospitalization rate, and 30-day readmission rate after discharge for congestive heart failure (CHF).
Main Outcome Measures Percentage of primary care physician practices with a sufficient number of eligible patients to detect a 10% relative difference in each performance measure.
Results Primary care physician practices had annual median caseloads of 260 Medicare patients (interquartile range [IQR], 135-500), 25 women eligible for mammography (IQR, 10-50), 30 patients with diabetes eligible for hemoglobin A1c testing (IQR, 15-55), and 0 patients hospitalized for CHF. For ambulatorycosts, mammography rate, and hemoglobin A1c testing rate, the percentage of primary care physician practices with sufficient caseloads to detect 10% relative differences in performance ranged from less than 10% of practices with fewer than 11 primary care physicians to 100% of practices with more than 50 primary care physicians. None of the primary care physician practices had sufficient caseloads to detect 10% relative differences in preventable hospitalization or 30-day readmission after discharge for CHF.
Conclusion Relatively few primary care physician practices are large enough to reliably measure 10% relative differences in common measures of quality and cost performance among fee-for-service Medicare patients.
2009/12/06
医療従事者の仕事満足度に関連する要素
HANDS-FDFの現在のフェローの質問に触発されてざっと目を通した論文(ほとんどabstractのみだが)
医療従事者の離職と満足度に関して
結構meta-analysisとかまであるのは驚きました.まだまだ勉強不足.
The Journal of Nursing Administration:から3つも見つかりました.日本にも看護管理という雑誌がありましたね.
相関はあくまで相関.どちらが先かは分からない.ストレスー>満足度のような気になるが,満足度が低いからストレスが高いという順序もあり得る
記述的研究の限界
当たり前の所見が多いような印象でしたが,逆にそれだけ当たり前のことが実現されていない職種なのでしょう.
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なぜ職場満足度が重要か
#
J Health Care Mark. 1996 Winter;16(4):14-23.
Happy employees lead to loyal patients. Survey of nurses and patients shows a strong link between employee satisfaction and patient loyalty.
Atkins PM, Marshall BS, Javalgi RG.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10169075
職員の満足度が高いと患者満足度も高い
内部顧客と外部顧客の相関.
その要素についての考察
#
Factors Associated with Nursing Home Staff Turnover
The Gerontologist 1996 36(4):512-517; doi:10.1093/geront/36.4.512
http://gerontologist.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/36/4/512
高齢者ナーシングホーム(特別養護老人ホームのようなもの)の職員の入れ替わり
助手(ヘルパー的な人)の離職率は多職種のケアプラン会議への参加による激減
利益追求型のホームでは離職率が高い
入居者の評価,研修や労働量,入居者の重症度,支払者(保険など)の種類,施設規模などは助手の離職率には関係なかった
#
Nurses' Job Satisfaction: A Meta-Analysis Of Related Variables
BLEGEN, MARY A.
Nursing Research: January/February 1993 - Volume 42 - Issue 1
http://journals.lww.com/nursingresearchonline/Abstract/1993/01000/Nurses__Job_Satisfaction__A_Meta_Analysis_Of.7.aspx
看護師15000人 48の研究から
仕事満足度と相関が高いのが
ストレス(-0.609)
組織の貢献(仕事満足度への?)(0.526)
ついで相関係数が0.2~0.5のものとして
上司とのコミュニケーション,自己決定権,認識,ルーチン化,同僚とのコミュニケーション,公平性,裁量権
関係が低かった物として
年齢,学歴,終身雇用(tenure)かどうか,専門レベル
#
The Relation Between Leadership Style and Empowerment on Job Satisfaction of Nurses
Morrison, Ruby S. DSN, RN; Jones, LaDon PhD, RN; Fuller, Bryan MBA
The Journal of Nursing Administration:
May 1997 - Volume 27 - Issue 5 - pp 27-34
http://journals.lww.com/jonajournal/Abstract/1997/05000/The_Relation_Between_Leadership_Style_and.7.aspx
地域の中心的な病院の看護師に匿名で
自分のリーダーシップスタイル(Bass's Multifactor Leadership Questionnaire)
エンパワーメントされている感じ(Spreitzer's Psychological Empowerment instrument)
仕事満足度(Warr, Cook, and Wall's job satisfaction questionnaire)
を記入
transformationalリーダーシップのスタイル
transactionalリーダーシップのスタイル
エンパワーメント
のそれぞれが仕事満足度と相関
#
Factors Influencing Satisfaction and Anticipated Turnover for Nurses in an Academic Medical Center
Shader, Karen PhD; Broome, Marion E. PhD, RN, FAAN; Broome, Carroll D. PhD; West, Mary Ellen RN; Nash, Mary PhD, RN, FAAN
JONA: The Journal of Nursing Administration:
April 2001 - Volume 31 - Issue 4 - pp 210-216
http://journals.lww.com/jonajournal/Abstract/2001/04000/Factors_Influencing_Satisfaction_and_Anticipated.10.aspx
大規模医育医療機関での看護師の調査
ストレスが多いと,チームの一体感が下がり,仕事満足度が下がり,離職率が上がる
仕事満足度が上がるとチームの一体感が上がり,離職率が下がる
より安定したシフトスケジュールでストレスが減り,離職率が下がり,仕事満足度が上がる
仕事のストレス,仕事満足度,チームの一体感,週末の残業はそれぞれ高い離職率の予測因子
週末の残業!
#
Nurses' Job Satisfaction, Organizational Commitment, and Career Intent
Ingersoll, Gail L. EdD, RN, FAAN, FNAP; Olsan, Tobie MS, MPA, RN, CNAA; Drew-Cates, Jessie PhD, RN, CFNP; DeVinney, Bonnie C. MHA; Davies, Jan PhD, RN
JONA: The Journal of Nursing Administration:
May 2002 - Volume 32 - Issue 5 - pp 250-263
http://journals.lww.com/jonajournal/Abstract/2002/05000/Nurses__Job_Satisfaction,_Organizational.5.aspx
最も仕事満足度が高く,貢献意欲の高い看護師の多くが5年以内に看護師を止めるつもりであると答えた.!
「やる気のない人との仕事がやる気のある人の気持ちをそぐ,という構造」
以下は医療従事者かどうか不明
#
Determinants of Employee Job Satisfaction: An Empirical Test of a Causal Model
Augustine O. Agho
Human Relations, Vol. 46, No. 8, 1007-1027 (1993)
DOI: 10.1177/001872679304600806
Price-Mueller turnover modelという離職に関するモデルがあるらしいがそれでは49%しか予測できず,それに別の要素を加えるとより説明できる可能性が高いという話.Price-Mueller turnover modelはネットでは見つけきれず
#
Five-factor model of personality and job satisfaction: A meta-analysis.
By Judge, Timothy A.; Heller, Daniel; Mount, Michael K.
Journal of Applied Psychology. Vol 87(3), Jun 2002, 530-541.
http://psycnet.apa.org/index.cfm?fa=buy.optionToBuy&id=2002-01666-011&CFID=4672912&CFTOKEN=27585900
5-factor model(性格分類の中では最も研究されている古典的な物の一つ)と仕事の満足度との関係
Big Five personality traitsとはOpenness, Conscientiousness, Extraversion, Agreeableness, and Neuroticism (OCEANと略す)の5つ
http://en.wikipedia.org/wiki/Big_Five_personality_traits
Neuroticism(神経症的性格:物事を陰性にとらえる傾向)とExtraversion(外向的な性格)のみが関連があった(相関係数はそれぞれ-0.29, 0.25) 5大重要性格全体としては0.41の相関
2009/11/24
第20回 日本臨床スポーツ医学会 学術集会 参加まとめ
頑張って静脈の仕事(input->output、記録)を追いかけてやっています。この活動が自分自身のportfolioにもなります。
今年始まったプライマリケアスポーツ医学フェローシップ1期生の発表の指導教官として、自分自身も勉強をしなければと参加してきました。母校が開催主幹だったこともあると思います。
第20回 日本臨床スポーツ医学会 学術集会
まず、フェローの発表を貼付けておきます。
「家庭医がスポーツ医になる!~スポーツ外来とフェローシッププログラム~」第20回 日本臨床スポーツ医学会 学術集会 池尻 好聰 他
学会のメイン会場が無線LANフリーだったこともあり、そこで参加したものについてはtwitter経由で随時中継を実験的に行いました。
記録は
こちら
他の方からのレスポンスも含めたものは
こちら(こっちはうまく全部表示されないことがあるようです)
断片的な記録ですので,全体像がつかみにくいかもしれませんが、逆にその場でこの記録をしなかったトピックについては未だに振り返りとまとめが出来ていません。
完璧を目指すよりとりあえずの記録を目指す方が良さそうです。
気づいたこと
*スポーツ医学は集学的学問。本当に幅広い領域を取り扱うのでそれだけで専門分野となり得る。よってgeneralistがベースにある方がうまく行くだろう。
*各種委員会は 整形外科委員会(筋骨格系)、内科委員会(ぜんそく,心臓など)、産婦人科委員会(妊娠とスポーツ)、脳神経外科委員会(脳しんとう)、リハビリテーション委員会(リハ)として構成されており、それそのものが現状しかたないとしてもいびつ。
*発表は医師以外の参加者も多く(トレーナーなど)手術をしない人間でも十分勉強になるトピックが多い(妊娠とスポーツだけでシンポジウムがあったり、また動作解析といった運動整理学的なもの、歯科(マウスピース/マウスガードや競技と抜歯との関係)、鍼灸とスポーツなど本当に様々)
*第20回ということで実は家庭医療学会の発足と割と同じぐらいで学問としては若い。まだ学問としての混乱(内部での意見の相違)は見られる。参加している整形外科医の中にもスポーツ医は整形外科ではなくgeneralistの方がよく、スポーツ整形医はconsultantとして関わる方がよいのではという意見も。
*整形外科医、スポーツ整形外科医と、generalをベースにするスポーツ医は視点が違う。
*筋骨格系の軟部組織の診断に使用するエコーは整形外科医にとっても新しい領域。エコーを使い慣れた内科系generalistがより高いレベルに先に到達する余地は十分ある。
*スポーツに関わる医師は予防をかなり重点的に考える(彼らの言葉ではupstream治療と呼ぶ)。その意味でもプライマリケアの視点とかなり親和性が高い。
*清原選手のトークショーは学会参加者だけに向けて実施されたもので、膝の障害との戦いを中心に一個人としての強烈なナラティブで、大量の客観的データよりもいかに個人のナラティブの方が説得力があるかを再認識。大変よかった。
他流試合(異業種との交流)は大変価値のあること。来年もぜひ参加したい学会のひとつとなりました。
2009/11/16
見えないものの重要性
教育の話はしばしば哲学的な議論へと発展します。できればリンク先も全部読んでみてください。
行動主義vs認知主義とも言えますが,認知にまで上っていない無意識のところの話なので、また少し違うかもしれません。
それを含めての技術移転(研修)というのは可能なのでしょうか。
以前CDが出始めた頃にLPには収録されている耳には聞こえない周波数の部分がなくなってしまうので質が落ちる、といって反対したオーディオマニアが多数いましたが、いかがでしょうか。
いまでもオーディオマニアは非可聴域を再生するために追加でそれ専用の高額のスピーカーをつけて(超高音はtweeter、超低音はサブウーファー)、「やっぱり違う」といっています。
アインスタインの名言
Everything that can be counted does not necessarily count; everything that counts cannot necessarily be counted. Albert Einstein.
「数えられるもののすべてに意義があるわけではない。意義のあるものすべてが数えられるわけではない。」
にも通じるところがありますが、可視化,言語化できないものは教えられるのか、教えられるとして,どのように教えるのか、そもそも教える必要があるのか。というところを考えていく必要がありそうです。
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行動の前に無意識は既に活動している。行動や、書かれたもの(形式知)はその結果でしかない。暗黙知はcaptureされた時点で暗黙知ではなくなってしまうというジレンマ。
暗黙知の次元 2009年11月15日 情報考学 Passion For The Future
形式知は暗黙知という巨大氷山の一角であり、たとえ自分の知識を書き出せる限り全部文字に書き出しても、なお知の本質的な大部分は隠れている。インターネット上に現れる知は膨大だがすべて形式知である。水面下にあるInvisibleな膨大な知をどう引き出すかが次の知の構造化の課題だ。「想像上の衝迫」はたぶん、活発なコミュニティの中にあるように思う。
2008年01月15日 マインド・タイム 脳と意識の時間
表現行為の多くが無意識の創作を意識が追認していくプロセス
「私たちの感覚世界へのアウェアネスは、実際に起こった時点からかなりの時間遅延することになります。私たちが自覚したものは、それに先立つおよそ0.5秒前にすでに起こっていることになるのです。私たちは、現在の実際の瞬間について意識していません。私たちは常に少しだけ遅れていることになるのです。」
関連エントリー
2008/03/13 質的研究 qualitative research のリソース




